18 December 2010

Bon Nadal - 2


こんにちは。
今年最後の授業を目前にしてカゼを引き・・・。
このパターンは日本にいた時と変わらぬようで、
夏休み、冬休み直前は気が緩むのか必ず体調を崩す。


とはいえ、 クリスマスは待ってくれない!
街は一層華やかさを増している。
上の写真はスペイン定番デパート、EL CORTE INGLESのもの。
入り口でサンタがキャンディーを配っているのだが、
各入り口に1サンタが配置されていて、下手したら
サンタ同士が鉢合わせするんじゃないかとはらはら・・・。


クリスマス市も開始当日に比べるとかなり賑わっていて、
人をかき分け前に進むのがやっと。 
それでも通りには生のもみの木の香りが辺りに立ちこめて、
行き交う人々の会話に耳を傾けるだけで幸せな気分になる。


各ピソの玄関にはそれぞれ個性の出たリースも飾られ、
毎回前を通る度に、それを見るのが楽しみである。
壁の薄い我が家・・・今も上階からクリスマスソングのおすそわけ。



ちょいと熱っぽいので、
後はひたすらイルミネーションをお届けしたいと思う。
いくら体調が悪くてもクリスマスパーティーは待ってくれない。
もう一眠りして平熱を取り戻すとしよう。
アデウ。

Av. Portal de l'Àngel
Passeig de Gràcia
Rambla de Catalunya
C. de la Princesa

06 December 2010

餃子パーティー!


こちらに来てから一度はやらねば!
と思いつつずっと実現していなかった餃子パーティー。
この週末、やっと開催にこぎつけた。

餃子と言えば我が一族の秘蔵レシピ。
前の週からスカイプで親にレシピを再確認する入念さで挑んだ。
ほんとはね、皮も作りたかったんだけど、
他のメニューもひとりで作るとなるとてんやわんやで、
今回はオリエンタルスーパーにて購入。


さて、見た目にはそれらしきものができあがりホッとした次第。
ゲストの中にベジタリアンがいたので、
ノーマル餃子の他にベジ用キノコ&チーズ餃子も。
焼く前の見た目は同じでも焼くとちょっとベジ用は黒っぽくなった。
一回目、焼いている最中にうっかりおしゃべりに夢中になっていたら、
表面がかなり焦げてしまって・・・。まぁそこはご愛嬌か。
本当の姿を知らない彼らに救われた。




他にも写真のカプレーゼ風なものや、
ラタトゥイユ、ガルバンソとほうれん草の炒め物、
各種タパスにリンゴのタルト・・・。
すべて手作りとなると前日からの準備も含めて、
えっらい時間がかかった。
こんなこと日本の実家でよくやっていたと思うと、
親に感謝の一言。


ふたを開けてみると、私は作るのでお腹いっぱいで、
いざパーティーが始まるとまったく食欲のないことに気づく・・・。
ということで、ひたすら飲みつつゲストに食べ物を進める
お母さん役に徹した一夜であった。

日本にいた頃、家に遊びに来た友人にキャンベルスープを出して以来、
私が料理をするということをまるで信じていないようなので、
ここに証拠として記しておこう。

05 December 2010

Bon Nadal



日本ではハロウィーンが後にはクリスマスモード突入だったような。
クリスマスの本拠地、スペインでも12月に入って、
ようやくクリスマスモード全開。
街のイルミネーションが一斉に点灯。
それはそれは美しい。酔っているとますますキレイに見える。笑


これはウチのご近所。
海の近くだけあって、魚がモチーフのイルミネーション。 
ただ歩いているだけで心が温かくなる季節だと物思いに耽る。


12月3日からはカテドラル前のSant lluisクリスマス市もスタート。
なんだかお盆のナスやキューリを思い出すけれど、
これはCaga Tioといって、木の切れ端に顔と足がついた人形。
その名も「うんちおじさん」・・・。
クリスマスの15日前に家の食堂に飾って毎日子ども達が、
お供え物をするんだとか。
そして、クリスマス当日、歌いながら彼らを棒でバシバシ叩くと・・・
毎日お供えしたものを栄養に、彼らがプレゼントを排泄するってわけ。
なんだかな・・・これでいいのかカタルーニャ・・・。

そして極めつけはこれかしら。
Caganer人形!!!
これも名前のとおり、う○こしてるのだ。
誰に聞いてもこの人形がクリスマスに登場する意味って
はっきりした答えが返ってこないのだけれども、
ちゃんと出して健康に!ってことなのかしら。
オーソドックスな赤い帽子をかぶったものもあるのだけれど、
毎年政治家や旬な人を型どったCaganerも登場。
羽子板市の感覚と同じですな。
これはバルサのブジョル。
似てるか似てないかは想像力にかかってる・・・。


まぁこんなんでクリスマスがスタート。
外は寒いけど、街歩きが楽しい季節。
また追ってレポートしたいと思う。

12 November 2010

清き一票を!?


こちら、ハロウィーンの続きではない。

昨夜、友人と飲みいざ帰りましょうとなった時、
近くになにやら人だかりが。
覗いてみると、扮装した一団が演説していたのだ。

実はこの人たち、今月28日に行われるカタルーニャ州選挙に
立候補しているCORIという政党の候補者たち。 
ギャラリーは冷やかし半分に演説を聞いていたけれど、
本人たちはいたって真剣。深夜0時をまわっていたけど・・・。

写真のエルビス・プレスリーの格好をした
おじさん(Ariel Santamaria)が手に持つポスターは、
ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』のパロディーで、
女神の顔が、写真左のおばちゃん(実際は男)。
このおばちゃん、Carmen de Mairenaといって、
バルセロナでは有名は娼婦(?)だったとのこと。


そもそもこのCORIというのは、エルビスおじさんが
「右翼も左翼も20世紀的なコンセプトだ。
我々は21世紀的ヒューマニスティックな政党を目指す」
とカタルーニャのReusで立ち上げた政党で、
ご覧のとおり、自らが「際もの」となることで、
街にあふれる似たような境遇の人々の権利を訴えるのが目的とか。



カタルーニャ語での演説だったので、
全部は理解できなかったけれど、
訳してくれた友達によると・・・
「選挙に勝利したら市内全域にマリファナを植えます」
とか
「街に安心してセックスできるような場所を設けます」
とか
「市役所の前で素っ裸で写真を撮ってカレンダー作ります」
などなど・・・。
そしてズボンを脱いでおパンツ丸出し。
なので、写真、よく見ると社会の窓が開いている・・・。 

言ってることはすべて冗談としかとれないけれど、 
2007年の選挙では、1,831票獲得しているというから驚き。



最後にいただいたSantamariaの選挙ポスター。
なんてポップな道化姿!
そういば、日本にも覆面議員っていたよね・・・。

あなたの清き一票、彼に託したいと思う?


08 November 2010

パパモヴィル


たぶんもう一生会うことはないだろう人物にお目にかかったわ。
その人とは、ローマ法王ベネディクト16世(以下、パパ)!!
バルセロナにやって来て本日サグラダ・ファミリアでミサを行った。

というわけで、前日バルセロナ入りしたパパだが、
到着一時間前、偶然到着予定のカテドラルの前を通りかかると、
すでに人だかり。

パパの来訪には賛否両論あって、
私の回りはすべて反対派なので、
この歓迎ムードには驚いた。
というのもバチカンの青少年への性的暴力とか、
中絶や同性間の婚姻を認めないスタンスが、
今の時代、あまりにも現実離れしているわけで。


そんなわけで、前日から集まった人々は、
修道女だったり、カトリック系の学校に通う学生、
もしくはたまたま居合わせた観光客のようだった。

さて、本日、
朝から上空を旋回する報道ヘリの音で眠りを妨げられる・・・。
こうなったら・・・とバルセロナ市のホームページを開けると、
ご丁寧にパパが特製車、"Papamóvil"(その名もパパの車)
で通過するルートと時間が記載してある。

ということで、カテドラルが近所ということもあり、
サグラダ・ファミリアでのミサ終了後に、
その近くに行ってみることにした。
パパ見物というより、パパの見物人を見物に行くために。


いや〜、いますいます。
見物人より多い警察官の数。
数メートルおきにびっちり。
9月29日のゼネストの時より警備は徹底してたわ。

パパの通過ルートはもちろん全面通行止め、
サグラダ・ファミリア周辺は、
近隣住民、もしくは最寄りの店舗で働く人で、
なおかつ通行書を持っていないと入れないという、
厳戒例が敷かれたいたらしい。
そんなんで、近隣住民の中には、
パパの姿を見たい人にテラスを法外な値段で貸す、
という裏ビジネスまで横行したとかしないとか。


結局その手のビジネスは、
アジテーションの横断幕を掲げるために貸して欲しい、
という訪問反対運動を繰り広げる人々からの問い合わせばかりで、
失敗に終わったというが、確かにいた、テラスからの見学者。


そして時は経ち・・・。
通過予定時刻の13時を30分程過ぎた頃
ついに登場しましたPapamóvil。
すんません。
案外動きが速かったのと、自分の目で見たかったのが先攻し、
しけた写真しか撮れなかった・・・。
かろうじて手が写ってますな。

ドイツ出身だからかどうかは定かではないが、
papamóvilはさすがのメルセデス製。
高座から見物人に手を振っていた。
私には、建築家の故・黒川紀章が、
立候補時に使っていた選挙カーに見えてならなかった・・・。
もしくはデイサービスで連れて行かれるおじいちゃん。


こちら後頭部。
写真はないけれど、私はちゃんとお顔を拝見。

この流れで、その前には国王と王妃も通過したそうで。
車は見たけど、まったく中身には気がつかなかったが・・・。
これだけのVIPがバルセロナに集結するのもそうないことだろう。


あれこれと言われているが、
この数日、パパの訪問が逐一ニュースで報道され、
当然ミサの様子は同時中継。
そしてこれだけの人が集まるわけだから、
いくら信心深くなくてもここはカトリックの国なのね、
と改めて感じた日であった。







06 November 2010

学園祭クイーンを探せ!


日本では秋の学園祭シーズンかしら。
こちらも一昨日大学の学園祭がありまして・・・。
とはいっても今年はイリーガルらしい。
不況のせいで大学は祭りにお金は使いたくない、
というのが大方の見方。

そえば日本で学生やっていた頃、
私の大学の学園祭も当局と学生間の対立で中止になったっけ。
ことごとくそんな時に当たってしまうのね。。。

そんな祭り当日なのに、
5〜9時まで授業の予定が・・・。
日にち変更を切望した私たちだが、
残念ながらその日は課題提出の日。
先生、絶対ドSに違いない。

ほとんどの学生は授業がないかサボっているのに、
私たちは眠れぬ夜を明け祭り当日を迎えたのだった。

それでもその雰囲気を味わいたいと、
クラスメイトと3時半に集合してみた。
すでに大学構内、あらゆる飲み物片手に、
おかしなテンションの人々で溢れかえっていた。
近くにいたお兄さんから「バレンシアの水」と呼ばれる
オレンジジュースと炭酸水を割ったと思われる
怪しいお水を入手し乾杯。

ちょっとしたいい気分で授業に向かったんだけど、
退屈な授業はやはり退屈なままだった。
しかも、自分が持って来た課題の写真を
みんなに見せて説明しろと来たもんだ。
これで私の酔いはまったくもって冷めたもんだ。
外では大音量で音楽が鳴っているというのに授業続行。

結局ドS先生は9時15分を回っても授業を終えてくれなかったが、
ヘロヘロと教室を出て行くと、大学内、混乱を極めていた。


ビンやらカンやら、ゴミが散乱している。

さて、終電近くまでそのまま飲んだのだが、
帰りの電車は凄まじいものだった。
ラッシュ時の東海道線の東京〜横浜間と同じ距離、
ほぼ学生しか乗っていない車内は大声で歌う人々、
ほかの乗客にヤジを飛ばす意識不明の学生、
そんな中でトイレに行きたい私の意識も、
どこか遠くへ行きそうになり・・・。

そして学園祭クイーン、探し損ねたのだった。。。


31 October 2010

バルセロナのお豆腐屋さん


すっかり寒くなったバルセロナ。
やるべきことが多い程、現実逃避したくなる。
ということでブログを久々に更新しよう。

バルセロナに今年4月に日本のお豆腐屋さんがオープンした。
私もオープン早々友人に教えてもらって行ったことがあった。
というニュースならまぁどこにでもあること。
しかし後日談が。

7月に来た友達が宿泊した宿に長期で滞在しているご夫婦が。
どこかでお見かけしたような・・・
と思っていたらそのお豆腐屋さんだった。

そしてその時、奥様とお話したら、
ご主人、日本で某新聞の記者をやっていたということ。
しかも社会部・・・どっかで聞いたことがあるよな。。。
と思い出したのは私が日本で働いていた会社の上司の顔。
たしか、彼も同じ新聞社の社会部の記者だったよな、と。

元上司にメール、してみた。
そしたらビンゴ!
お豆腐屋さんのご主人、清水さんは元上司の後輩だったと発覚!

いや〜、ホント世間は狭いものだ。

すぐにでも報告を!と思っているうちに月日は流れ、
10月が終わろうとしている最近、
ようやくお豆腐屋さん再訪問となった。

清水さん、いらっしゃった。
事情を説明すると、元上司のこともよくご存知で。
製造機材を全部見せてくれて、
お豆腐の作り方まで説明していただき。
機材はほぼすべて日本から運んできたとのこと。
それでこそこだわりの日本の味のお豆腐ができるわけだ。
朝早起きする仕事って、パン屋同様、私には過酷な仕事だわ〜。

今までお豆腐屋さんのおだやかなオジサマと思っていたけど、
お話聞いていたら目の奥に光を感じた。
と思ったのは私だけだろうか?
前職のなごりかな。。。

それにしても劇的な転身。
一つの人生で二つのことを成し遂げるってすごい努力だろうなぁと。
おかげでこちらに住む日本人は、
おいしい本格お豆腐を享受できるのだから、
感謝感謝。

その場で、お弁当とお味噌汁をいただいたが、
興奮のためかっこんだため、写真を撮り忘れ・・・。

持ち帰った納豆と揚げ出し豆腐で作った野菜炒めをどーぞ。



バルセロナで生?の納豆をいただけるとはね。


こういった何でもなさげな一皿が、
今の私の胃袋にとってはえっらく貴重なのである。

ちなみにお店の情報はコチラ。
バルセロナに日本から訪れて、
なおかつお豆腐を!という方はぜひ訪れてほしい。
TOFU CATALAN,S.L.
Address: C/Aribau 119 08036 Barcelona
TEL&FAX: 93-453-7352
営業時間: 月〜金: 11:30〜15:00 17:00〜20:00
               土: 11:00〜15:00
休み: 日曜、祝祭日

09 October 2010

ゆぅろ・でーずにー??


バルセロナでお祭りなんかがあると度々登場する移動遊園地。
我が家の近所にも出現したのでお散歩がてら見学。




ちょっとした絶叫系だったり、ビンゴ大会をやってたり、
移動とは思えない程けっこういろんなアトラクションがある。
がしかし、なんか見てはいけないものを見てしまった・・・。


こ、この後ろ姿は・・・どこかでお見かけしたような。。。
他人のそら似だろうか??
ダンボ風やドナルドダック風、さらには見知らぬ王子様まで、
あらゆるキャラクターが一堂に会して子どもたちは大喜びの様子。

笑顔で風船配ってたんだけど、
カメラを向けた途端に背中を向けられた・・・。
そこはやはり大人の事情というものか?

そしてさらに進むと・・・




怪しい白塗りのおじさんの後ろ、もしかして?
かの有名な映画のワンシーンじゃなくって??
寄ってみよう。もうワンシーンあったのだ。




うわ!!
ディカプリオっぽい人。
ケイト・ウィンスレットっぽい人に至っては、
もはやアジア系女優になってるし・・・。
テイストが完全にフィリピン映画の宣伝用看板・・・。


そもそも、ちびっこたちは10年以上も前に流行った
この映画を知る由もないだろう。
一体誰に向けてのアトラクションなのだろうか?


ハリウッドがヨーロッパに輸入されると
こんなになっちゃうのか・・・
そしてこの遊園地、なんのおとがめもなく、
スペイン全域を回っているのだろうか?
コピーライトが泣いておるよ・・・。


違う意味でものすごく楽しめた夜だった。



07 October 2010

お暇をください!

ドン、ドカーーーーーン!!!
9月29日午前9時と同時に大砲の音で目が覚めた。
前回書いたようにいよいよ近所でもストのデモ行進か!?
と慌ててカメラ片手に家を飛び出した。



そんな緊張感も束の間、
実際のところは、この写真のとおり。
ナポレオンの格好したおじさんの合図で、仕込んだ火薬に点火、
大砲の発射と同時に、後ろのおじさんたちが子どもたちに
キャンディーをばらまいている・・・。
音楽隊のおじさんもなんだか陽気だ。
って、なんじゃ!?この平和な光景は!??


どうやら大砲の音は、私の住む地域で開催される
Fiesta Mayor de la Barceloneta開始の合図だった模様。
とんだ拍子抜けだ。

このところ間髪入れず祭りが続いている。
しかも一日で終わってくれればいいものを、
ダラダラと数日かけてあらゆるイベントがやって来るから、
もうお腹いっぱいなんじゃ!
とにかく休ませてください!
というとこに持って来て深夜2時まで近所の広場で続く
屋外コンサート・・・眠れん・・・。

そして最後はやっぱりこれ・・・。


出ました!Correfoc...
心穏やかに過ごそうと決意した夜、
これを家の玄関から10mの広場でやられたら・・・。
この音ったらテロ行為と呼んでも過言ではない。


激しく打ち鳴らされる太鼓隊の演奏と相まって、
とにかくお腹に響き渡る轟。



キレイっちゃキレイなんだけれどね・・・。
今回は通りを練り歩くタイプじゃなくて、
ひとつ広場でやってくれたから逃げ回る必要はなかったけれど、
これが永遠かと思うほど長々と続くのだ。


子どもたちもおじいちゃんに手を引かれて、
果敢に火の元に挑んでいくからねぇ・・・。
「マッチ一本火事のもと」教育で大きくなった私には、
到底理解が及ばないわけだ。


ドラゴンが火を吹く頃には、
人々の熱気も最高潮に。


ここぞとばかりにありったけの花火が投入され次々と点火。
フィナーレは地上に敷かれた導火線に火がつけられ、
爆竹が火の海を演出。大〜爆〜発〜!!!



ちょっとセンチメンタルジャーニーしてた最近だけど、
私にしんみり考える時間など与えてくれないバルセロナよ、
あっぱれ!