06 October 2010

荒れた街につき



9月29日、スペイン全土でゼネストがあった。
名目上、危機に瀕するスペイン経済における
サパテロ政権が取った対策についての抗議だけれど、
この日、バルセロナは一部の人々が暴徒化して、
それはそれは荒れた状況だった。
一部の多国籍企業のショップなどは、
ガラスが割られて略奪にあったりね・・・。
写真は市庁舎前の様子。
警察が大通りを封鎖し、装甲車が猛スピードで行ったり来たり、
それに合わせて投石したりヤジを飛ばしたり、
こんな厳戒態勢なバルセロナを目撃したのは初めて。
大量の人がドバーっと一斉に走ってこっちに向かって逃げてくるから、
なんか一緒になって走ったりして、正直怖かったっす。



騒ぎが静まった後の通りの様子。
ゴミやら瓦礫が道路にまき散らされてひどいことに・・・。
働く人の権利のためにストをやっているのに、
暴れた人はあらゆる社会システムに反対する人や、
ただ単に暴れたい人という噂も聞き、
その後の片付けで市の多大たる税金が使われたかと思うと、
結局働く市民の首を絞めているだけじゃないかと疑問。。。

その影響で、旅の最終日だった大谷さんとのラストディナーも
ほぼ市内すべての店が閉まる中、お店を探すのにまず一苦労。
そしてこの日グラナダに滞在していた野呂新婚ご夫妻は、
なんとアルハンブラ宮殿が開かず見れず仕舞いという結果。
前日にスト情報を聞き、買い込んでいた食料でもって、
一日ホテルで飲み明かしたとか・・・。
こんなんも含めてスペインです。ということなのかしら。
ある意味貴重。

大谷さんが去り、
野呂夫妻が再びバルセロナに戻って来た頃、
私の体力は前日の騒ぎもあって限界に達していた・・・。


だが最後のお役目〜。
実は野呂夫妻が南スペインに行っている間、
私の古びたピソには彼らがおみやげに購入した
カンペールの靴とリヤドロの陶器が保管されていた。


暴徒もまさか貧乏学生の家にこんな高価なものがあるとは
想像及ばなかっただろう。襲撃されずに済んでホッと一安心。
無事、主の元へ返却となった。


最後の夜はやっぱりビールで乾杯!
野呂さん、もとい大串さんの笑顔はやっぱり最高!!
幸せオーラのなせる技か、日本で最後に会った時よりも、
より一層、顔に福が溢れ出ていたこと間違いなし。

まだ若干熱があったが、ついついビールが進んで・・・。

こうして日本からの来客はすべて去って行ってしまった。
彼らの背中を見送った後、満足感と共に襲って来る
どうしようもない淋しさは毎度変わることはなく、
一人になった今、
それでもバルセロナに根を張って生きること、
ここでしか感じることのできないことを改めて考えている。

04 October 2010

大人バルセロナ


今回は大谷さんスペシャル!
今でも寝る暇なく働く大谷さんの、
日本では絶対見れないお姿をお届けできれば。

まずは野呂家に引き続きカヴァ&ワインの試飲。


ブルーのシャツが裕次郎に負けないくらいマリーナにお似合い。


近所にあれど足を踏み入れることのなかったW hotelに初潜入。


ロビーのソファーでも十分寝れる快適さ。
トイレは男女ともハイテクすぎて、
洗面台の水の出し方がわからないという感想。



テラス!
ちょっと風が強くて寒かったけど、
プライベート感がたまりませぬ。
真夏だったらどんだけ気持ちいいんだろぅ。



それにしてもデッキでくつろぐ人々、
一人一台モバイル端末を抱えているという状況。
リゾートに来てももはや欠かせぬものなのだろうか。
海辺で黙々と絵を描く淑女がひときは美しく感じたなぁ。


こちら26階にあるバー、Eslicse
DJが喉ごしいい音楽をかけていた。
高い建物がほとんどないバルセロナ市内。
そんな中、一望できる夜景は格別。
そして私のピソも右手の暗がりに発見。
完全に見下ろされている・・・。
こんな近くに別世界が存在しているとはね。。。


なんだかよそで頼むと甘ったるい「別物」
がやってくるドライマティーニだけど、
ここのは正真正銘おいしゅうございました。

日本にいた頃はたまにはできたこんな生活、
今の私にはとてつもない贅沢なひとときに感じられた。
大谷さん、ありがとう!!!


いつか自力でこんなステキな場所をご案内できる
ステキバルセロナっ子になりたいわぁ。

夏の終わりはやっぱり・・・。


派手に打ち上がっとりました。
そしてこの花火と共に今年のメルセ祭りも終了。

これはcorrefocと違って完全防備は必要なく、
piromusicalといって音楽と花火が一体となった
誰でも安心して見物できるそれはそれは美しい演目。

残念ながら日本の花火のように風情を求めても見当たらない。
とにかくこちらはいかに盛り上がるかが勝負。
花火見ながら踊れるってないものね?

だけど帰り道、
歩行者天国になった大通りを歩く人々の背中を見ながら、
夜風が冷たく感じたラストナイト。

祭りの終わりはいつもちょっと切ない。
そして本格的な秋の足音が聞こえる。



30 September 2010

Lost & Found


失った記憶は戻らなくとも、
見つけるものもあったメルセ最終日。
海沿いに向かいぶらっと近所を歩いていると、
なにやら通りにデコレーションが。
カタルーニャ語で「キャンディーの雨」!?


文字通りキャンディーがいっぱい吊るされている!
おびき寄せられるようにして通りを進むと、
煙とともに芳ばしい香りが・・・。


がたいは良いがラブリーなエプロンのおばちゃんが
せっせと何かを配ってる。
遠巻きから眺めていると、
「ちょっとお嬢ちゃん・・・」と手招きされた。


煙と匂いの正体はコレ!
焼きたてのイワシを丸々2本はさんだボカディージョ。
空腹にはありがたいごちそう。思わぬ形で朝食をいただく。
焼き魚を骨ごと食べる食文化、ここで生きていけると確信する。


寄り道の結果お腹も満たされ、本来の目的地へ。
バルセロネータの海岸沿いで行われたフリマ。
その名も"Lost & Found"
私にとっては別の意味で失ったものが多そうな数日間。
今度は何かを見つける番だ。


ごたごたしたブースから掘り出し物を見つけるのには一苦労。
だけど、ブースを出している人たちがみんなかわいくて、
バルセロナにもこんな人々がいるもんなのねぇと再発見。


結果・・・
戦利品として、いくつかのストールとこのTシャツを発掘。
AdidasなのかAjidesなのか。たとえバッタもんだとしても、
バルセロナへの愛は本物だと信じたい。





29 September 2010

喪失後 - それでも祭りは続いてる

記憶喪失から日にち変わらず、ついにこの日がやって来た。
何をするにもスローモーションのように感じられ、
シャワーを浴びた時間が永遠のように思われた。
そして目の下のクマが確実に危険領域な濃さに・・・。


それでも祭りは止まってくれない。
メルセで一番過激な夜を迎えたのだ。



まずはこの画像から。
過激派の人たちではないとだけ宣言しておこう。



こちらも親子で完全防備。


子ども達も準備に余念がなく・・・。
だって、こうなるんだからね。


コチラ、Correfocといって、
仮装した人たちが、棒の先についたでっかい花火を持って、
太鼓のリズムに合わせて踊り、練り歩くもの。
それが、見物客の目の前で繰り広げられるから尋常じゃない。
素肌をさらした時点でアウトである。
開始を告げる一発目の爆音でもはや心臓が止まりそうになる。
衝撃波が直に感じられる至近戦の始まりだ。


2006年の夏、Aさまとこの火の粉の中に突入して、
この熱さと恐ろしさについては十分理解していたはず。
だから今回は遠巻きに見物よ〜と余裕をかましていたら、
火の粉が勝手に近づいて来た。容赦ない勢いで。

その後、逃げる逃げる。
それでも火の粉は追って来る。

日本勢、悲鳴を上げる中、
現地の子どもは涼しい顔して楽しんでいる。
これぞ3つ子の魂百まで。


メルセ祭り大好きだけど、
こればっかりは狂ってるとしか思えない演目。


いやはや、命拾いとはこのことだ。

やっと安心して見物できる位置に来たときには、
通りは火の海と化していた。




喪失 - 求めても戻らぬ失われた記憶

一夜明け・・・。

ぐわんぐわんの頭を上げると、
靴を履いたまま、メガネもしたまま、
ケータイ片手に持ってベッドに突っ伏している自分を発見。
殺人現場の人型のような姿で、もがきながら眠っていた様子。

って・・・。
私、本当はこんなとこにいるはずじゃなかった。

たしか前夜はメルセ当日。
野呂家、大谷さんと飲んだ後に、
友達がDJセットするというバルに行く約束してたよね・・・。
それで、いったん大谷さんと帰宅して、それから、それから〜。
ザザザーーーーー。

ケータイ見る。
着信アリ。
そして発信もアリ。
ってことは、友達としゃべってる???

メール見ると・・・
出た!友達にメールしてる。
"Estoy pensando sí o no. Es que hïn"
「私はYesかNoか考えてるの。だってhïn・・・」

もはや、最後の単語は言葉になっておらず・・・。
もちろんこんなもの送った記憶もまったくなく・・・。

とうとうバルセロナでもこの症状が出てしまったか。
日本で酔っぱらうと陽気に電話魔になったり、
意味不明なメールを送りつけたり・・・。
たまにあったけど、
こっちきてからは、自制心がまだ働いていたのか、
そこまで記憶が飛ぶこともなく・・・。

日本から酔っぱらいの神様がとうとう到着ですな。




喪失への序曲 - 第三楽章


何もかにもが同時にやって来た先週末。
実はバルセロナで最大のお祭り、La Mercèもやって来ていた。
バルセロナの守護聖人であるメルセを祝うのだが、
今年も24日の本番前後に街のあちこちで様々なイベントが。

とても体一つですべてをレポートするにはいたらず、
どうか詳細はコチラで確認していただこう。

で、色々行われているにもかかわらず、
やっぱり最も楽しみなのが、写真上のイベント。
カタルーニャのワイナリーが一堂に会する
カヴァとワインの試飲会である。
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6ユーロで10枚チケットとグラス一個を渡され、
自分の好きなメーカーのブースでワインを注いでいただく仕組み。


天気も良く、海辺でグラスを傾ける、
最高じゃないかーーーーーーー!!!
と、思わずお酒がすすむ。


会場の近くに引っ越して来たのは、
もしやこのためだった?と一瞬頭をかすめるも、
徒歩で帰宅し、再び飲み続ける。


日が傾く頃、とうとう日本から真打ち登場!
最後の刺客、兄さんこと大谷さんが仕事明けで合流。
ここがバルセロナであることをまったく感じさせない
神田錦町近辺のニオイが一気に増す。

それと相まって、「こいつら飲む」と判断した
商売上手のお兄さんたちが、
勝手にグラスにカヴァを追加していくが、
ここれへんから私の思考は上の空になりつつあった。


ハイ、上機嫌!
もはやこんな写真撮られていた記憶すらなく・・・。

それでもメルセの夜はまだまだ続くはずであった。













喪失への序曲 - 第二楽章


学校終了と時を同じくして、
日本からハネムーンの野呂カップルが到着!
で、飲むわけだ。

どうしてこのメンバーだと気づかぬうちに飲んでしまうのか。
そして我を忘れる程、飲まれてしまうのか。
旧知の中の安心感がそうさせてしまうのか。
はたまたモーレツに働いていた某会社の風景が
フラッシュバックして、悪酔いするのか。


昼は太陽の下で気持ちよく飲み、
夜は秋の夜風に吹かれてやっぱり気持ちよく飲む。

解禁以来、怒濤の酒漬けが始まったわけだが、
まだこの日までは千鳥足でも無事帰宅できていた、
とだけ報告しておこう。

次回につづく。