24 April 2010

百万本のバラの花を〜♪あなたにあなたにあなたにあげる〜♪




昨日4月23日は、Sant Jordiの日。


この日はカタルーニャの守護聖人、
騎士サン・ジョルディ伝説にちなんだ祝日である。
伝説について詳しくはコチラ↓
http://home.att.ne.jp/banana/cck/sanjordi.html




この伝説と平行して、
4月23日は『ドン・キホーテ』でおなじみセルバンテスや
かの文豪シェイクスピアの命日でもあることから、
カタルーニャ地方では伝統的に
男性は愛する女性にバラの花を、
女性は愛する男性に本を贈るという習慣が根付いている。



今では恋人同士や親しい人に本を贈り合うというように、
バレンタインと似た感じだけど、
カタルーニャではSant Jordiの方が断然盛りあがっている。

ここバルセロナでも昨日は街のあちこちでバラと本のブースが登場。





約400万本のバラと80万冊の本が売れるとのことで、
カタルーニャの年間書籍売り上げの半分以上が、
この日にたたき出されるというのだから驚きである。


出版の街であるバルセロナでは、
作家のサイン会もあちこちで開かれた。
本は通常の10%割引になるので、
本好きの私には危険な日でもあったわ。



あ、私事ですが・・・
学校でもSant Jordiのためにイベントが。
150字以内のショートストーリーのコンテストが行われて、
課題としてかれこれ一ヶ月前にエントリーしたのだった。
それで、Sant Jordiの日に大賞が発表されたのだけど、
なんとわたくし、最優秀賞をいただいちゃった〜。

ちゃんと賞状の表彰とか記念撮影とかもあって、うれし恥ずかし。
でも副賞でDVDと南米の作家のショートストーリー集をいただき、
それで学習意欲が湧いたのだから単純なものだ。


それにしても、道行く女性たちの手にはバラの花が。
なんてロマンティックでステキな習慣なんじゃろ〜!!






22 April 2010

マイコー!!

旅の報告の途中ではあるが、
バルセロナでオモローなことがあったので脱線。


最近メトロの車内のモニターで気になるビデオが流れてて、
入手できないものかと探していたら、
メトロのホームページにしっかりあった〜。
Happening de Ball


いわゆる、「ハプニング」なんだけど、
3月27日にメトロの駅、
Trinitat Nova(L3), Universitat(L1-L2), 
Diagonal(pasillo de conexión entre L3-5)
の3つの駅構内で人々がいきなり踊り出すという企画。


これは、バルセロナメトロが開催する
"Primavera Cultural"というプログラムの一環。
Primavera Cultural


寒い冬が終わって春がきた〜!!!
みんな文化を享受しようよ〜!!!てなコンセプト。
ホントのところは、
この期間に様々なイベントがあるから、
みんなメトロを使っておでかけしましょ〜!っていう
プロモーションなのである。
それにしても、メトロのHPなのに、と言っては失礼だが、
毎回かわいいんだなぁ〜。
我が故郷・横浜の市営地下鉄のHPを見ると、
なんてこざっぱりしてること!
まぁ、必要な情報になかなか行き着かないという点で、
ユーザビリティはかなり劣るけど、
デザインではバルセロナは群を抜いているなとつくづく感じる。


さて、話をハプニングに戻すと、
メトロ車内では音なしで流れていたから気づかなかったのだが、
ビデオを見たら、マイコーから始まるじゃないですか!


いやはや〜その場に居合わせたかった〜、
むしろ、一緒に参加したかった〜。


みなさま、こんなハプニングを体験したことあるのかしら?

19 April 2010

ちょいと寄り道

ほんなんで、Valencia行きの列車はその日のうちにない・・・
半ばあきらめていたら、インフォメーションのお姉さんが助け舟。
「Tortosaってとこで乗り換えてValenciaに行けるわよ」と。


Tortosa!?聞いたことない・・・。
だけど新たに切符を買うころなく行けるらしい。乗るしかない・・・。
で、おそるおそる朝乗り間違えたホームに再び降り立つ。
こんどは列車の行き先を入念に確認。
間違いない。


が、着いたところは乾ききった大地しかない簡素な駅・・・。
しかも"L'Aldea-Amposta-Tortosa"という駅名だけど、ホントにここ?
おっかなびっくりでひとまず降りてみた。


間違ってはいなかったけど、
結局、当初予定より4時間遅れでValenciaに到着。
こんな街です。


                ©L.K

                ©L.K

スペイン第三の都市の割に、バルセロナやマドリーと比べて静か。
しかしながら、文化的活動は盛んな様子。
というか、理解があると言った方がいいだろう。

コンテンポラリーアートの美術館IVAMでは
"Malas Calles"というなかなかいい展示をやっていた。







しかもそれが学生だと1ユーロで見られるんだな。やさしい。









                  ©L.K


私としては、
Temporada Internacional Danza Valenciaという







ダンスのイベントが私たちの滞在直後に開催され、
以前このblogでも書いたRafael Amargo
が踊ることが判明し、泣く泣くValenciaを去る、という結果に。


時は待ってくれない。
次なる目的地はAlicante!!

13 April 2010

トンネルを抜けたら〜


トンネルを抜けたら、
そこは「雪国」どころか「暗闇」だった・・・。
しばらくぶりの登場にも関わらずお先真っ暗。


血圧急降下事件からほぼ2週間、
Semana Santa(イースター)休暇で南スペインへ向かってGo!


サマータイムで時計の針を一時間早めたまでは良かったが、
気持ちの針も早めすぎた・・・。


目指すはValencia
来た来た、電車〜!!!
急いで乗らなきゃ〜!!!って乗ったところで車内を見渡す。


・・・・・


なんか様子おかしい?
中距離列車の割になんか薄汚い?
ギャボン!
これ行き先違うよ〜!!!


と気づいてみたが時既に遅し。電車も急に止まれない。
走り出した車内のドアの「開く」ボタンを連打するも開かず・・・。
ただ通り過ぎてゆくバルセロナはサンツ駅の風景を愕然と見つめる。


どうやら乗り込んだのは、ローカル線。
Valencia行の一本前に、同じプラットフォームに到着したものだった。
特にインフォメーションなし。紛らわしいよ!!!


次に止まった駅で慌てて下車してサンツ駅に引き返すも、後の祭り。
目的のValencia行Renfeは発車してしまっていたよ・・・。


出だしからして暗雲立ちこめた旅に待っていたものは?


この時は知る由もなかった。
早起きの甲斐なく、バルセロナすら抜け出せないで朝マック。
それでもまだ「これも旅よね」と平和だった。


というわけで、そんなこんなも忘れないうちに、
小出し小出しではあるが、
ここに綴っていこうと思う雨のバルセロナ再び。