こちら、ハロウィーンの続きではない。
昨夜、友人と飲みいざ帰りましょうとなった時、
近くになにやら人だかりが。
覗いてみると、扮装した一団が演説していたのだ。
実はこの人たち、今月28日に行われるカタルーニャ州選挙に
立候補しているCORIという政党の候補者たち。
ギャラリーは冷やかし半分に演説を聞いていたけれど、
本人たちはいたって真剣。深夜0時をまわっていたけど・・・。
写真のエルビス・プレスリーの格好をした
おじさん(Ariel Santamaria)が手に持つポスターは、
ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』のパロディーで、
女神の顔が、写真左のおばちゃん(実際は男)。
このおばちゃん、Carmen de Mairenaといって、
バルセロナでは有名は娼婦(?)だったとのこと。
そもそもこのCORIというのは、エルビスおじさんが
「右翼も左翼も20世紀的なコンセプトだ。
我々は21世紀的ヒューマニスティックな政党を目指す」
とカタルーニャのReusで立ち上げた政党で、
ご覧のとおり、自らが「際もの」となることで、
街にあふれる似たような境遇の人々の権利を訴えるのが目的とか。
カタルーニャ語での演説だったので、
全部は理解できなかったけれど、
訳してくれた友達によると・・・
「選挙に勝利したら市内全域にマリファナを植えます」
とか
「街に安心してセックスできるような場所を設けます」
とか
「市役所の前で素っ裸で写真を撮ってカレンダー作ります」
などなど・・・。
そしてズボンを脱いでおパンツ丸出し。
なので、写真、よく見ると社会の窓が開いている・・・。
言ってることはすべて冗談としかとれないけれど、
2007年の選挙では、1,831票獲得しているというから驚き。
最後にいただいたSantamariaの選挙ポスター。
なんてポップな道化姿!
そういば、日本にも覆面議員っていたよね・・・。
あなたの清き一票、彼に託したいと思う?