たぶんもう一生会うことはないだろう人物にお目にかかったわ。
その人とは、ローマ法王ベネディクト16世(以下、パパ)!!
バルセロナにやって来て本日サグラダ・ファミリアでミサを行った。
というわけで、前日バルセロナ入りしたパパだが、
到着一時間前、偶然到着予定のカテドラルの前を通りかかると、
すでに人だかり。
パパの来訪には賛否両論あって、
私の回りはすべて反対派なので、
この歓迎ムードには驚いた。
というのもバチカンの青少年への性的暴力とか、
中絶や同性間の婚姻を認めないスタンスが、
今の時代、あまりにも現実離れしているわけで。
そんなわけで、前日から集まった人々は、
修道女だったり、カトリック系の学校に通う学生、
もしくはたまたま居合わせた観光客のようだった。
さて、本日、
朝から上空を旋回する報道ヘリの音で眠りを妨げられる・・・。
こうなったら・・・とバルセロナ市のホームページを開けると、
ご丁寧にパパが特製車、"Papamóvil"(その名もパパの車)
で通過するルートと時間が記載してある。
ということで、カテドラルが近所ということもあり、
サグラダ・ファミリアでのミサ終了後に、
その近くに行ってみることにした。
パパ見物というより、パパの見物人を見物に行くために。
いや〜、いますいます。
見物人より多い警察官の数。
数メートルおきにびっちり。
9月29日のゼネストの時より警備は徹底してたわ。
パパの通過ルートはもちろん全面通行止め、
サグラダ・ファミリア周辺は、
近隣住民、もしくは最寄りの店舗で働く人で、
なおかつ通行書を持っていないと入れないという、
厳戒例が敷かれたいたらしい。
そんなんで、近隣住民の中には、
パパの姿を見たい人にテラスを法外な値段で貸す、
という裏ビジネスまで横行したとかしないとか。
結局その手のビジネスは、
アジテーションの横断幕を掲げるために貸して欲しい、
という訪問反対運動を繰り広げる人々からの問い合わせばかりで、
失敗に終わったというが、確かにいた、テラスからの見学者。
そして時は経ち・・・。
通過予定時刻の13時を30分程過ぎた頃、
ついに登場しましたPapamóvil。
すんません。
案外動きが速かったのと、自分の目で見たかったのが先攻し、
しけた写真しか撮れなかった・・・。
かろうじて手が写ってますな。
ドイツ出身だからかどうかは定かではないが、
papamóvilはさすがのメルセデス製。
高座から見物人に手を振っていた。
私には、建築家の故・黒川紀章が、
立候補時に使っていた選挙カーに見えてならなかった・・・。
もしくはデイサービスで連れて行かれるおじいちゃん。
こちら後頭部。
写真はないけれど、私はちゃんとお顔を拝見。
この流れで、その前には国王と王妃も通過したそうで。
車は見たけど、まったく中身には気がつかなかったが・・・。
これだけのVIPがバルセロナに集結するのもそうないことだろう。
あれこれと言われているが、
この数日、パパの訪問が逐一ニュースで報道され、
当然ミサの様子は同時中継。
そしてこれだけの人が集まるわけだから、
いくら信心深くなくてもここはカトリックの国なのね、
と改めて感じた日であった。
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