03 March 2011

一年越しのカルソッツ


冬の味覚、カルソッツを堪能!

日曜の正午近く、クラスメイトの電話で起こされると、
「チケットあるけど、来る?」とのお誘い。
去年、食べたかったのに逃したので今年こそはと、
食べたい食べたいを連呼していたのが功を奏した。

カルソッツとはなんぞや?というと、
カタルーニャ地方特産の太い長ネギ。
年末から4月上旬までの季節もので、
この時期、カタルーニャではカルソッツを出す専門レストランも登場する。
私が行ったのは屋外でのカルソッツ祭り。
会場に到着すると予想以上の人出。
偶然友達に遭遇するも、彼女たちはチケットが売り切れであえなく退散。
否が応にも期待は高まる。


焼きを担当するお兄さん達、防護マスクで完全防備。笑


長い行列の先に見えてきたのは、カルソッツの他に、
Pa amb Tomaquet(パンににんにく、トマトをこすりつけたもの)と
サルチッチャというソーセージ、ジャガイモ丸ごと、オレンジのセット。
これにワインかビールが付いてしめて12ユーロ!お得!!!


調理の仕方もさることながら、食べ方もワイルドそのもの。
炭火で焼いて新聞紙に包んでやってくるカルソッツをどうするかというと・・・




緑の部分を握り、炭で焼かれて黒焦げになった皮を剥く。




黒こげ部分が全部剥けたら根元に力を入れてちぎる。


そして、ロメスコというトマト、ナッツ、パプリカなどを混ぜた
特製ソースにどっぷり浸して・・・


口をあーんと上に向け、根元から一気に食す。まるで飲むように。
ここまで全部手づかみ。
もちろん手は炭だらけだけど、汚いとか言ってられない。

それにしても、食感はとてつもなくやわらかくて口に入れたらとろけ、
味もなんて甘いことでしょう!
長ネギを普段から食べ慣れている日本の人もきっと驚く甘さだと思う。
とはいえ、地元民はロメスコソースが味の決め手なんだと豪語。

新聞紙いっぱいのカルソッツの無限ループにその他諸々、
寝起きのお腹にはかなりパンチの効いた昼食となった。
レストランでは、カルソッツ後にあらゆる肉の盛り合わせや
デザート、カヴァなんかも出てきて気が遠くなるらしい。
カルソッツはお腹をすかせて行くべし。これに尽きる。


屋外イベントだけあって、バンド演奏もあって、
食後にひと踊りもふた踊りも可能。


途中、かなり酔いの回った人たちで組体操が始まったり・・・


カタルーニャ名物、Castellers(人間の塔)が登場したり。
それはそれは地元色の強いお祭りだった。


それでも念願叶ったりのカルソッツ!
この時期にしか食べられない味をお裾分けしたいものだ。

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