28 June 2010

Alicia en el país de las maravillas


この週末、家でボーッと過ごしておりますと、
バルセロナに戻ってきたばかりの友達が空港から電話をかけてきた。


このレインボーフラッグでお分かりかと思いますが、
本日、Pride Barcelona '10のパレードが開催されるとのこと。
言わずもがな、LGBTの人たちの祭典。
てっきり昨日かと勘違いしていたが、さっそく集合。
すでにパレードは始まっていたが、かなりの盛り上がり。



コチラ『アリス・イン・ザ・ワンダーランド』風の山車。
この手のPrideはヨーロッパではBerlinが有名だが、
バルセロナは今年で2回目とのこと。
社会学研究者である友人に言わせると、
まだまだバルセロナのゲイ事情は未熟とのことだが、
それでもこれだけ多くの人が参加しているのには驚いた。


とはいえ、彼ら彼女らがこれだけ公の場に登場するのは、
やはり稀なことなのかもしれない。
バルセロナにはEixampleという地区があって、
またの名をGayxampleという。日本でいう新宿2丁目エリア。
たしかに、多くのゲイカップルが堂々と手をつなぎ歩いてはいるが、
実生活でカミングアウトしている人ってそんなに多いとは思えない。


私の身近なところでも公表している人には出会ってない。
いるだろうことは間違いないけど・・・。
スペインは同性間の結婚が法律上認められてはいるが、
これにしてもカリフォルニアみたいに政治の動向によって、
左右されかねない。




ヘテロであるどんなカップルより長い間、
同じパートナーと過ごしているというのに公に認められず、
彼らの処遇は政策の道具にされているという話で、
現代のLGBTへの政策はかつての黒人、白人問題に代わるものだとも。


さて、来年も引き続きこのパレードがここで行われるだろうか?

25 June 2010

Sant Joan


本日はSant Joanの日でスペインはお休み。
日本でいう夏至を祝う日で一年の豊穣や健康を祈るとのこと。
家の近所ではSant Joanのシンボルである火を掲げるこんな光景も。

この日は、Cocaというナンのようなパンの上に、
砂糖漬けのフルーツやら松の実、
そして砂糖をまぶして焼いたものを食べたり、
Cavaを飲んだりという習慣もあるとか。
パン屋さんにはCocaを求める人たちで行列ができておった。

前夜には、爆竹を鳴らして花火を打ち上げるので、
昨夜は街中大騒ぎ。


打ち鳴らされる爆竹の音にびくびくしながら、
私もお誘いを受けたバーベキュー会場へと向かうのだった。



家族で集まって食事をするのも一般的。
友人宅の屋上からご近所さんを見渡すと、
すでに宴が始まっているお宅も。




この時点で10時近いはずだが、まだまだ明るい。
夜更かしするにはもってこいの季節の到来だ。


こちらに来た当初は夕飯が遅い・・・とか思っていたけど、
彼らは自分たちの気候に合った生活をしているんだと納得。



燃え盛る石炭を見つめながら、
日本の練炭自殺の話をしたらひどく驚かれた。
って、こんな日になにを思い出しているのだろうか私は・・・。



さて、バーベキューは男の仕事。
お肉はお任せして、後はひたすら飲んで食べておしゃべり。
ここでも話題はスペインの経済危機について。
いまだに彼らが議論しているのかケンカしているのかの
区別がよくつかない私・・・。
興奮してくるとみんな人の話聞いてないものね。。。
下界からの花火の爆音に負けない大声が一体どこから出るのやら。


とってもステキな夜だったのだけど、
これが永遠に思える3時過ぎまで続くと、
さすがに意識が朦朧と・・・。


ようやくお開きで帰宅の途につくも、
明け方のメトロにはまだまだ人がたくさん。


あ、でも結局、「サン・ホアンって誰?」っていう
私の素朴な疑問には誰も答えてくれなかった。
というか誰も知らなかった・・・。未だ謎は残る。





24 June 2010

Sónar-最小限にして最大イベント


バルセロナで最も楽しみにしていたイベント、Sónar!!!
先週末、3日間にわたって行われた。
チクタク音楽好きには至福のひととき。
毎年ヨーロッパ中から音を求めて若者が集まってくる。

終わらない夜が続く日々・・・。
という私の淡い妄想を裏切り、Sónarも2日、
最終日を控えた前夜、未だどのパーティーにも参加せず、
なぜか私は、友達の大学院進学の申請書作成を手伝う、
という非常に地味な作業で夜なべしていた。泣ける。
しかし、これも最終日くらいは!という気合いの賜物。

翌朝、すべての書類を揃えて、カフェから大学にメールを送信!
慌てて飲んだアレルギーの薬が喉につまって窒息寸前。
以後、一日中喉元に苦い味と鋭い痛みを感じることになる・・・。

めげずに眠い目をこすりながら友と向かうは、Hotel Diagonal
いまやバルセロナのニューシンボル?はたまた男性のシンボル?
であるTorre Agbarのすぐ横にあるこのホテルにご招待。
ルーフトップパーティーだ。


最終日の真っ昼間ということもあり、
人々は疲れ果てたのか人出はそこそこ。
それでも私にとっては久々に舞う機会〜♪
ということで、太陽を浴びながらエネルギー補給。

がしかし、しばらくと突如雲行きが・・・。


するとまもなく雨がちらつき・・・。
退散の決意も遅く、メトロの駅に向かうときにはどしゃ降りに。
結局お目当てのDJ、Pan-Potの登場を待たず、
ずぶぬれで向かうは本命、MinusのGhost Spaceだ。
Sónarには本イベントとは別にバルセロナ市内のあちこちで
Off-Sónarと呼ばれるイベントが行われる。
私のすきなBerlinのRichie Hawtin率いるレーベルMinusが
隠れスペースを用意しておいてくれたのだ。行かない手はない。


実は前日に下見がてら覗いてみたが、この日もえらい人だかり。
入場までに散々待たされたが、待った甲斐があったというもの。



Berlinに行かずともお気に入りのDJ大集合なわけで、
雨で濡れた服も、すっかり蒸発。心も温まってきた。
いや、温まるどころか熱気で汗だくだくだ。



会場のキャパも適度に狭く、踊るには最高の状態。
Hotel Diagonalで見かけた人々にもちらほら再会。
断然こっち来てよかったよね!ということで散会。

今回は最小限にとどまったSónar体験だが、
これで一個乗り越えた気がした日だった。

21 June 2010

赤い軍団

ワールドカップですな。
日本がカメルーンに勝ったことには驚きを隠せなかった。
オランダ戦もいい試合をしていたとのこと。


そしてスペインが初戦のスイス戦を落とすとは・・・。
翌日の新聞、一体この話題に何ページ割いているんだ
ってほど負け試合のことが取り上げられていた。


始まる前は見る気満々でいたのに、
いざ始まったらまったく興味が湧かず、
今日までまともに試合をチェックしてなかった・・・。


そんなんで、スペイン人に
日本を応援してないことを怒られた・・・。


ということで、次の日本戦は木曜日なので、
今、スペインーホンデュラス戦を観戦してるとこ〜。
バルには行かず家でゆる〜く観ているのだが。


バルサに加入したVillaが2ゴール!
それにしても、散々攻めている割に決定力に欠けている。
ペナルティキックを外した時にはイラッとしたわ。


このまま無事に勝つ事を祈ろう。
あと数分で大どんでん返しが起きませんように。

13 June 2010

正面から見る花火


友人が生パスタを仕入れてきてくれたので、
陽気もいいバルセロナ、テラスでの夕食会となった。


アボガド、マッシュルーム、ほうれん草のサラダは、
日本から直送のごまドレッシングをかけて。
ごまドレッシングはこちらの人々にもかなり好評。


野菜とハーブ入りのラビオリはゆでて、
バターのカラメルソースと絡めただけなのにこれまた極上。



ただでさえいい気候。
そりゃワインも進む。

と、ここで突然爆発音。
振り向けば、即席花火大会。


たまにこういうことが偶然起こるバルセロナが好きだ。





12 June 2010

タイガー&ドラゴン


土曜の朝からなんだってこのムーブメント・・・。
Chi-Kung(太極拳)狂の同居人、大家の息子の誘いで、
とうとうChi-Kungデビューの私・・・。

本日は近所の公園にお仲間が集まるとのことだったが、
いざ行ってみると誰も来てない・・・。
ってことで、大家の息子による個人レッスン開始。

まずは魂の対話から始まり、
この世界にあふれるエネルギーを自分の体にコネクトするのだとか。
マクロコスモスとミクロコスモスの考え方はヨガと共通ですな。


それにあたってやることは・・・自分の体に微笑むのだ。
「微笑みは高度なコミュニケーションの形であります。
私たちの内面世界とコミュニケーションするために
内臓に微笑みかけましょう」
とのこと。

寝起きの頭にはひたすら???が浮かぶ。
顔はひきつった微笑みだったに違いない。

公園にあふれる木々に話しかけてみた。反応ない・・・。
大家の息子によると頭のてっぺんから座骨に向かって、
一直線にエネルギーが下りて来ているとのこと。


とまぁ今回は基本の動きのうち3つを学んだ。
タイガーやらドラゴンが動きの中に登場したが、
私の魂はひたすらこの状況からの解放を願っていた。

大家の息子、自然界とは対話できても、
私の魂とは対話できてない様子・・・。

最後に、自分の体に感じた不調などを他の人とシェアすること、
との教えを受けた。
ということで、ここにて私の魂をシェアさせていただく。








07 June 2010

逮捕しちゃうぞ



ハァー、眠れない。
ので、ブログを綴ろう。
きっと悪い物を見たせいだ。


というのも本日、学校の仲間Ute(上写真)が
ドイツ帰国前日ということで、最後のお茶をしていた。
久々の雨で気温が下がって過ごしやすい夜だったというのに、
突然現れたるはフル○ンにギター抱えた男。
そのままぶらぶらさせながら熱唱し始めた・・・。


広場にいた人々は失笑。。。てかこれ、許されるの?
ふとSMAPの草彅くん事件が頭をかすめた。
彼もこの国に住んでいれば何のおとがめもなかっただろうに。


歌い終わった後は各テーブルを回るという厚かましさ。
いやはやとんだラストナイトだった。



06 June 2010

襟足が・・・



とうとう行ってしまった・・・。
バルセロナ生活最後の難関と思わしき場所に。。。
美容院ざんす。


ここ最近30℃超えをしているバルセロナで、
伸びきったボブはもう耐えられん!
と日本でいつも通っている美容師さんが紹介してくれた
パリの美容師さんのとこを訪れるのを待ちきれず、実力行使。


訪れた先は、BOTというヘアーサロン。
通りかかって雰囲気が良さそうだったのでネットでチェックしたら、
どうやらオーナーは、リッキー・マーティンやエトー、
菊池凛子も顧客に抱えているとかいないとか。


前日から美容院関連のフレーズを頭に叩き込んでいざ出陣。
待っていた担当Andresは、タトゥーがお似合いのおねぇ系マッチョ。
見た目のゴツさとは裏腹に語り口はなめらかぁ〜。


入念な洗髪と頭皮のマッサージ(至福)の後、カット開始。
今のスタイルをキープしたまま襟足は短くね、とオーダー。
こちらの美容室のざっくり感を噂に聞いていただけに、
かなり怯えていたのだが、ハサミさばきは至って繊細。


日本でも苦手な会話もはずみひと安心。
途中、「カフェか冷たいお水いかが?」と
レセプションのこれまたおねぇ系おじさんがサーブしてくれる
サービスもあり、居心地良好。


と、ここまではよかったのだが・・・。
店内のBGMがホイットニー・ヒューストンの
"I Will Always Love You"に変わったその時、
AndresがまさかのスイッチON。
「キャッ!なんて素敵な歌声♪』と言ったが最後、
取り入出したるは天下の宝刀、その名もバリカン。


ホイットニーが"えんだ〜〜〜♪あいや〜〜〜〜♪"
と歌い上げているその時、私の襟足も刈り上げられていた。


「ボディーガード、私を救ってーーーー!!!」と
心の中の叫びも空しく、襟足はどんどん短くなっている模様。


結局、両サイドもカットで長さを整えるのではなく、
バリカンでちょちょいとフォルムを整えられた・・・。
日本の美容院が2次元なら、こっちは3次元。
なんか構築的な印象。


そして極めつけは、最後のスタイリングで、
スプレをプシューと吹きかけられたかと思いきや、
Andresの顔が私の顔に近づいてきて、
耳元にそってふぅ〜って息を吹きかけられたこと。


両サイドのスタイルを整えるためらしいけど、
これには、背筋がぞぞっ!としたわ。
彼が男子だったら絶対恋に落ちていただろうけど・・・。


そんなんで、私のバルセロナ美容院初体験終了。


その直後に会った友達曰く、
映画『シカゴ』でキャサリン=ゼタ・ジョーンズ演ずる
ヴァルマ・ケリーだとか。
私は『レオン』でナタリー・ポートマンが演じた
マチルダだと思いたい。。。


これでやっとバルセロナ・スタイルの完成!?
襟足をポリポリしながら考え中。