06 May 2011

"エル・クラシコ" 第四戦 ー ついにカンプ・ノウへ ー


気がつくと私はそこにいた。
そう言っても過言ではない。
一生に一度あるかないかの "エル・クラシコ" 観戦。

バルでの観戦から始まり、
18日間4度に渡たるこの死闘の最後を締めくくる一戦を
バルセロナの本拠地、カンプ・ノウで見ることができるとは。

5月3日、快晴。チャンピオンズリーグ準決勝。
誰もが日中の天気にだまされたに違いない。
が、試合開始2時間前頃からどしゃぶりの雨が・・・。
いったん止んだものの、再びの豪雨。
「試合中止」の文字も頭に浮かぶ。


スタジアムに続々と集まる人々の熱気が
雨にかき消されてしまうのでは・・・と心配したが、
それは私の誤算だった。


選手の登場とともに巻き起こる声援とブーイング。
レアル・マドリーへのブーイングが耳に響き鳥肌が立つ。
"Visca Barça!!! Visca Catalunya!!!(バルサ万歳!カタルーニャ万歳!)"
バルサが自身を「クラブ以上の存在」と名乗るだけのことはある。
カタルーニャの威信を掛けた政治的な匂いを感じざるを得なかった。
ポンチョや傘で武装した観客の姿がなんだか不気味に見えた。

さて、試合はというと、
前回のレアルのホームでの一戦を2−0で勝利したバルセロナ、
圧倒的に有利な状況でこの試合を迎えていた。

それに加え、様々な疑惑や舌戦を巻き起こした
レアルのモリーニョ監督、ペペやセルヒオ・ラモスの不在も
バルサに追い風になったに違いない。

が、前半は互角の戦いだったように思う。
前半から攻めに来るレアルにまったくシュートの機会を許さなかったものの、
バルセロナのシュートもカシージャスのファインセーブによりゴールを死守され、
これというチャンスもなかった。

試合が動いたのは後半に入ってから。
いきなりレアルのイグアインがゴール!
うぎゃ!!!となるもその前にファウルがあったとして認められず。
ここらへんがその後再び論争を巻き起こしたことは言うまでもない。

そうしている間にイニエスタからのパスをペドロが受けてバルセロナが先制。


おじさん、スーツ姿だけどガッツ・ポーズに最高の笑顔。
どしゃぶりの雨はまだまだ降り続いていたけれど、
雨が熱湯に変わりそうだったスタジアムの歓喜。

実はこの後、バルサは気が緩んだのか、
あっという間にレアルに1点返されてしまったのだった・・・。
ボールを持てば凄まじいブーイング。
アウェイでのゴールがいかに難しいかがよく理解できた。
その中でのゴールは賞賛に値する。

とはいえ、その後は守りを固めたバルセロナがレアルに反撃のチャンスを与えず、
試合はそのまま1−1の同点にて終了し、
前回の試合と換算し、合計スコアが3−1になったバルセロナが
チャンピオンズリーグ決勝へと駒を進めることとなった。
ということで決勝は、この試合の翌日シャルケ04との一戦に勝利した
マンチェスター・ユナイテッドとの対決となる。

レアル・マドリーとバルセロナだけを取ってみれば、
4連続となった一連の "エル・クラシコ"
終わってみれば1勝2分け1敗、
どちらも甲乙つけがたい結果となったのではないだろうか。

やはり因縁の対決は今後も続くのだろう。

試合後、バルセロナの勝利を祝うために
カタルーニャ広場周辺に繰り出した友人から電話がかかってきた。
とにかく大騒ぎだよ〜!と言っているのもよく聞き取れない・・・。

バルセロナっ子にとって、
要は火曜日から騒げる理由があるっていうのが一番大事なのかも。。。
私は一人、カンプ・ノウから持ち帰った歓喜を胸に静かに帰宅したのであった。

2 comments:

  1. 決勝進出おめでとー。怒涛のクラシコ4連戦を肌で感じられてうらやましか。

    遅くなりましたがお引っ越しおめでとう。

    思い立って、スペインギャルについて検索してたらのんのブログがヒットした。大分前の記事だけど、まだ生息しているの??

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  2. >kayo-san
    このブログ、少しは浸透しているのだろうか。。。
    ギャル、とんと見ないよ〜。でも密かに活動してそうね。

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