06 April 2011

感無量の引っ越しそば


タイツ男の難を逃れたものの、
どうなることかと危ぶまれた新居&新同居人探し。
ふさわしい人というのはおのずと現れるものだ。

今度の同居人は親ほど年の離れたチリ人女性。
30年以上もバルセロナに住んでいるとのことで、
もはやカタルーニャ人と言った方がよいかもしれない。

私にとっては同居人が1人!というところがかなりの決め手になった。
もう大勢で済むのはこりごりだったし、若いのもダメ。
ピソの近所で洋服屋さんを営んでいるので家にあんまりいることもない。

というわけで、お互いの合意のもと話が成立。
めでたく引っ越し先が決まったわけだ。
引っ越しそばはご近所さんに配るでなしに、
引っ越し前、その喜びを噛みしめるために自ら食したもの。
なぜかシンガポールから友達がおみやげとして持って来てくれた
CHOYAの梅酒とともに祝杯となった。

引っ越し屋などに頼む資金源もなく、作業はひたすら人力。
3月後半は、晴れた日を狙ってちょこちょこと新旧ピソを往来することに。

本格的な引っ越し当日と決めた日は、
朝からスーツケースと巨大な鞄を抱え、午前中に2往復。
新しいピソはBornという地区で、
小さなギャラリーやセレクトショップなど立ち並ぶ
けっこうオサレ〜なところ。
いくら近所とはいえ、そんな中を自分より大きな荷物を抱えた
小ちゃいアジア人がよたよた歩くだけでえらい目立つ。


人の目と荷物の重さでどっと疲れて旧ピソに戻り放心していると、
クラスメイトから電話が。
すると午後から手伝いに来てくれるという。


引っ越しが決まった時点で手伝いに来てくれるとは言っていたものの、
来ると言ってたいてい来ないのがスペイン人。
かなり当てにしていたがホントに来なかったらどうしよう・・・
と不安があったところでの助け舟にうれしさ倍増。

さらにもう一本の電話。
今度は全然来る気配もなかったクラスメイトの飛び入り参加。
こういう人の温かさには感謝とともに頭が下がる。
思えばここまでたどり着くまでの不安な毎日を支えてくれたのもこの人たち。













結果的に4人となったわけだが、
その後、スーパーのカートを借りるという荒技に出たおかげで、
女性陣は街中を進む大荷物のカート姿に大笑いしてたのみ。
追加の2往復であっという間に済んでしまった。

その後のビールがどれほどおいしかったことか!


新しい部屋からの眺め。
中央にはサンタ・マリア・デル・マル教会が見える。

これでやっとすべてのごたごたから解放された。
この空のようにさわやかな新生活を始めたいものだ。

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